煌びやかなガラス製のシャンデリアが煌々とホールを照らす。楽団による弾むようなワルツのテンポに合わせて、数多のカップルが軽やかにステップを踏む。建国カーニバルの最終日、夜。王城の大ホールでは、大規模な舞踏会が催されていた。
広々としたホールには300を超える参加者が集まっていた。壁から少し離れた位置にテーブルが置かれ、豪華な御馳走やシャンパン、ワインが並ぶ。ホールの中心にぽっかりと空いたスペースで、人々はドレスをひらめかせて思い思いにダンスを楽しんでいた。
そんな貴族ばかりが集まる優美な空間で、所々壁際に黒い影が立つ。王国警邏の警備員だ。黒いスチールウェアをぴっちりと着こなし、腰にはレイピアを下げ、両手を後ろ手に組んで姿勢を正している。そんな中、1人異質な雰囲気を醸す警邏がいた。豪華なドレスに身を包んだ貴婦人が扇子を口にあて、隣の男性に耳打ちする。男は驚いたように目を見張り、また隣人の耳元へ。眉をひそめたり物珍しそうに首を伸ばしたり。反応はそれぞれだが、根本的な感想は全員一致していた。
なんだアイツ。
背丈や身なりは他の警邏と変わらない。彼の何が目を引くかといえば、まず年齢。屋内の警備を担当しているのはほとんどが壮齢の警邏だが、彼だけはまだ20半ばほどの若者だった。そしてなによりも目立っているのはその剣だ。他の警邏が細見のレイピアを携帯しているのに対し、彼が背中に背負っているのは身の丈ほどもあるバスタードソードだった。どう見ても異様なその人物に、小さなざわめきは波紋のように広がっていく。
周りの注目を集めているとはいざ知らず、当の本人は口に手を当てたかと思うと大口を開けて豪快に欠伸をした。…と同時に首が勢いよく左に傾ぐ。
「いてぇっ」
右側から叩かれたらしい。思わず舌を噛むところだ。不意打ちの攻撃に文句を言おうとジェイは振り向いた。そこには呆れた表情で立つ王国一美麗な客員剣士。魅惑的な金髪を揺らし、大袈裟に溜息を洩らしてみせた。
「痛じゃないだろ、バカジェイ」
「おークリス、ご苦労さん」
「何がご苦労だ。まだ始まったばかりだぞ」
「俺的にはもう十分お疲れご苦労ハイさよなら〜って感じだけどな」
「あのなぁ…」
もう1度、クリスが息を洩らす。壁を背にしてジェイの隣に立った。適度な距離を置いて並ぶ。一見真面目に警備任務に励む上司と部下の図だ。くるくると踊りながらカップル達が眼前を通って行く。
「第三部隊でお前だけ屋内警備なんだぞ。しゃんとしろ」
「クリスが勝手に推しただけだろ。俺は外の方が楽でよかった」
「年寄りばかりに任せておけるか」
「聞こえるぞ」
「かまわないさ」
無表情で淡々と言葉を紡ぐ。王宮仕様のクリスの態度に、ジェイは肩を竦めた。まるで天使のような美貌により貴婦人達から絶大な支持を誇るクリスだが、その徹底した冷静沈着な言葉と行動から時たま「氷の刃のよう」と評されることがある。言いえて妙だ、とジェイは心の中で頷いた。
ヴァイオリンがテンポを刻み、楽曲が華やかにフィナーレを迎える。踊りに参加せず食事や歓談に興じていた者達から拍手が起こった。それを合図にするように、クリスが身じろぐ。
「僕は陛下のところへ御挨拶にあがってくる。ジェイ、さぼるなよ」
「へいへい、わかってますよークリス『様』」
おどけてわざと強調してみせると、軽く睨まれた。そのままクリスはパートナー交代で入り乱れる貴族達の中に姿を消した。
(サボるなって…言われてもなぁ)
実際、舞踏会の警備任務なんてやることがないのだ。退屈も退屈。特にジェイのように理性より行動派の人間にとっては、ただ黙って立っているだけの警備は拷問に近かった。ジェイとしては、他の第三部隊の仲間と一緒に屋外の巡回をしている方が断然良かった。
(変に気ぃ遣いやがって。らしくねぇ)
きらめくような金髪が見えなくなると、ジェイは背後の壁にゆったりと背を預けた。他の警邏に見つかったら大目玉だ。
ぐるりとホール全体を見回す。警邏と楽隊と給仕人の他には、きらびやかなドレスや装飾品で着飾ったお貴族様しかいない。踊る者、食事をする者、歓談する者…異なる行動をしているどの貴族も一様に洒落込み、全てが同じ人間のように見えてきた。
ふと、ジェイの目がある一点を掠める。
「…あ」
思わず短く声を洩らした。
まるで、花みたいだ。
花柄のレースをあしらった白いシルクのドレス。琥珀色の透きとおるような髪は緩くまとめてアップ。ピンク色の花を象ったバレッタが華やかさを添える。この花は、ベラクア家を象徴する花だ。いつも名前を聞いても忘れてしまうのだが。手首の周りを1周するように小さなダイヤがはめられた白い手袋。兄曰く、テーマは「若さと清楚」らしい。コルセットで締めた腹部に手をやり、マリアは息をついた。きつい。普通に呼吸をするだけなのに、若干息苦しかった。問答無用で着替えを手伝ってきた陽気なコックを恨む。
マリアとメイドの2人がかりでなかなかきっちりと締まらなかったコルセット。なんとかしようと苦心していると、前触れなくドアが開いた。
『お嬢さん〜手伝いにきましたよ〜』
この男本当に来やがった、と焦る女2人を尻目に、デイビットはずかずか立ち入ってきてあっという間にコルセットを締めあげ、ふわりとドレスを着せてくれた。慣れた手つきでヘアセットを済ませ、あの全てを包むような大きな笑顔を向けてくる。
『かわいいですよ、お嬢さん』
(あーあーあーもうありえない…!)
グラスに注がれたシャンパンをちびりと飲む。テンポの良いワルツはマリアの気持ちを急がせた。もう1口。
下着同然だったのに。花も恥じらう乙女を何だと思っている。
そう主張した時に彼がのたまった言葉はこうだ。
『嫌だなお嬢さん、昔はパンツも見せあった仲じゃぁないですか。何を今更』
これには完璧に脱力した。そうじゃない。そうことじゃない。声を大にして言いたかったが、何か言う気力も起こらなかった。それに見せあった訳じゃなくて、洗剤がもったいないから主人も使用人も男女も関係なく下着まで1回にまとめて洗濯していただけだ。彼の言い方は他人が聞いたらかなり御幣がある。
さらにグラスを傾けると、シャンパンの最後の滴が喉に滑り込んできた。傍に寄ってきた給仕に空になったグラスを預ける。マリアの手が空いたと見るや、すかさず1人の男が足早に歩み寄ってきた。胸のフリルに手を当て、仰々しく礼をする。
「失礼、ご婦人。よろしければ、私と1曲いかがでしょうか?」
「え、あ…結構です、すみません」
とっさに首を横に振る。こういう場でまさか断られるとは思っていなかったのだろうか。男はぽかんとしてマリアを見た。居づらくなってその場をそそくさと逃げ出す。ちらりと後ろを振り向くと、ダンスを申し込んできた男は友人らに揶揄されていた。少々申し訳なくなる。少し離れた場所でまた壁を背にして立ち止まった。やることもなく、所在なげに立ち尽くす。
一緒に来たはずの兄は、ホールに着くなりどこかへ姿を消してしまった。あれだけ旦那探しだ何だと騒いでいたのに、肝心の舞踏会が始まり、気づくとマリアは1人取り残されていた。
(早く帰りたいなぁ…)
慣れないドレス。慣れない御馳走。慣れないダンスに慣れないパーティ。自分がこの場にふさわしくないことがわかりきっているからこそ、楽しむ以前にどうしてもそわそわしてしまう。こんな会、本当は好きじゃない。ドレスは素敵だけれど息苦しいし、御馳走だって1人で食べてもおいしくない。それよりもマリアは、いつもの家でいつものみんなと、デイビットが作る暖かい食事を共にしたかった。
「お嬢さん、僕とダンスはいかがですか?」
先ほどとは違う男が右手を差し出してきた。今度はぎこちない笑いでやんわりと拒絶の意を示す。すごすごと立ち去る男の背中を見送りながら、深く溜息をついた。
ふと、女性の声が耳にはいってくる。視線だけで横を見ると、中年の貴婦人が連れの男性に耳打ちしていた。と言ってもなかなかの声量で内容が丸聞こえだ。
「ねぇ、ご覧になって、あそこの警邏。あんな大きな剣を持って」
「警邏の装備はレイピアと決まっているんじゃないのか?」
「特例なんですって。なんでも、クリス様のご推薦の警邏だとか」
「へぇ、妙な奴だな」
「あんなに大きなものを持たれると、逆に怖いわね」
「確かになぁ」
2人は会話をしながらちらちらとどこかへ視線を飛ばす。好奇心から、マリアもその視線の先を辿ってみた。
(………あ)
噂の警邏は、離れたところで壁を背にして立っている。遠目だが、若干寄りかかっているように見えるのは気のせいだろうか。いやまさか、警備中の警邏がそんなこと。かろうじて顔が判別できるような距離だったが、マリアは驚愕に目をみはった。
乱暴に後ろへ流した黒い髪。どことなく大型犬を思わせるような顔立ち。巨大なバスタードソードを背に担ぐその警邏は、先日街中で小さな捕り物をやらかした、あの妙ちきりんな青年だった。
まるで仮面のように同じ顔がはびこる中、壁際に佇む彼女は無機質な地面に咲いた一輪の花のようだった。
ふわりとした白いドレスに透きとおる琥珀色の緩やかな髪。ピンクのバレッタは彼女の髪の色に非常によく似合っていた。昨日街中で会った時とは別人のように可憐で儚げだ。
しばらく観察してみる。白い手袋にグラスを持ち、シャンパンを飲んでいる。突然赤くなったり顔を顰めたり。少女にダンスを申し込んだ奴らは全員断られていた。ダンスをする気はないのだろうか。断る姿は妙におかしくて、思わず小さく噴き出す。何しに来たんだ。
(こっち、気づかないかな)
吸い込まれるように、視線が彼女の姿に釘付けになる。顔を合わせたのは1分にも満たない。交わした言葉はせいぜい数言。それでも、口の中にはあの時のイチゴの味がはっきりと蘇ってきた。ひんやりした、甘い味。
息をつき、目をそらした。胸の前で腕を組んで壁に背をあずける。背負った剣を挟んで、体重を預けた。
(覚えてるかな、俺のこと)
記憶の片隅でもいいから、覚えていてくれたらいい。名前も知らない少女のことなのに、何故だかそう思った。再び顔を上げる。と、視線がかち合った。彼女だ。
ぱちぱちと瞬きをして、驚いたようにこちらを見てくる。ジェイも少々ぽかんとして相手を見つめ…
(わ、)
マリアは少々焦ったように瞬きを繰り返した。見つめていたら、目が合ってしまった。相手も呆然とこちらを見返してくる。
祭りの中で、スリを捕らえた若い警邏。型破りな彼の姿を、あの時純粋に格好良いと思った。昨日こと、覚えてくれているかな、そんな期待を微かに持って彼を見ていただけなのだ。
(覚えてなかったら…どうしよう)
ちょっとショックだ。気まずい感じで目を逸らさなくてはならない。お互いしばし目を見つめ合って…。
彼が嬉しそうに破顔した。マリアが抱いた印象通り、まるで犬のような人懐こい笑顔で。自然とマリアの口にも笑みがこぼれる。見知らぬ他人ばかりの空間で、孤独感が少々薄れた。マリアが小走りに近づこうとすると、片手を上げて止められる。
(あ、そっか)
ここは王城の舞踏会だ。普段生活している城下町ではない。身分がケタ違いの貴族と庶民が親しく言葉を交わす訳にもいかない。
しかも、相手は任務中の警邏だ。場所と時間が悪かった。
どうしたものかと思案していると、彼が視線だけで外を指した。そちらへ顔を向ける。中庭へと続く廊下に出るエントランスがあった。出ろ、ということだろうか。確認のため手袋をはめた手で指さすと、にっこり笑って頷いてきた。
もう一度あたりを見回して、兄の不在を確認する。そっちがいないのが悪いんだからね、と胸中で舌を出し、マリアはエントランスへ足早に急いだ。
「ジェイ・クロウ。中庭の見回りに出ます」
「む。御苦労」
入口付近に立っていた警邏に声をかける。疑いもせずに通してくれた。ちょろいな。心の中でニヤリと笑う。
ダメだろ、もっと警戒しないと。中庭の警備はいらないってクリスが言ってたのに。
廊下を通って屋外へ向かう。賑やかなホールに対し、中庭へと続く通路は閑散としていた。靴音が大理石に反射して響く。石のアーチをくぐって外へ出た。すっかり陽も落ちて、静かな闇に包まれていた。静かに地面を照らす月。自然のわずかな灯りだけを頼りに、ジェイは彼女の姿を探す。いた。太い柱から続く石塀に緩く腰掛けるようにして、星空を眺めている。暗い夜の中で、白いドレスが淡く発光しているように見えた。草を踏みしめてそちらへ向かう。こちらに気づいた顔をあげた彼女を、まるで月の妖精のようだと思った。
「よっ」
片手を小さくあげて、一番軽い挨拶が口を投げかける。彼女はこちらに目を向け、ふわりと微笑んだ。
「昨日ぶり、警邏さん」
「あ、覚えてた?」
「あんな変なことする人忘れないよ」
「それ、俺のセリフ」
2人で小さく噴き出した。互いに顔を見合せてくすくすと笑う。彼女の笑い声はころころと鈴のように軽やかだった。
「貴族だったんだ」
「そうよ。意外?」
「わりと」
右手を差し出した。彼女の細い手を握る。
「ジェイ・クロウだ」
「マリアよ」
「家名は秘密かい?」
「その方がうまくやれると思うけど」
「ま、確かにな」
マリアが腰掛ける塀にもたれるようにして、地面に座り込んだ。そうすれば、屋内からジェイの姿は見えなくなる。サボリ場としては格好の隠れ場だった。ホール内からは相変わらず楽隊の演奏や人々の賑やかな喧騒が聞こえてくる。対して月灯りに2人包まれたこの空間がやけに静かで、心地良いものに思えてきた。
「どう、舞踏会。楽しんでるか?」
「まぁそれなり…って言いたいところだけど、ぜーんぜん。早く帰ってこの息ぐるしい服脱いでご飯食べて寝たいわ」
「なんだそれ。お前ホントに貴族?」
返答がおかしくて思わず笑ってしまう。マリアは憤慨したように石塀を掌で叩いた。
「だってこのドレスどんだけ苦しいと思う!?ありえないよ、これ!締めすぎ!」
「流行りの形だろ、いいじゃん」
「まったくこんなの買うお金がどこにあったのかって話よ」
「貧乏なのか?」
「そりゃもう。没落寸前よ」
溜息とともに肩をすくめる。別に隠しだてすることでもない。というか、ドレスの出所は帰ったら本気で兄に問い正さなければ。
視線をやや落とす。嫌でも目に入るジェイのバスタードソード。マリアが今まで見てきた剣というのは、貴族が戯れに使うレイピアであったり、壁に飾ってある装飾品であったり。このような型を見るのは初めてだった。重くないのだろうか。彼はこれを自在に操れるのだろうか。そもそも、こんな殺傷力の高そうなものを実際に使うことなんてあるのか。聞いてみたいな、とは思う。しかし出会って間もない人に尋ねるのは少々不躾のような気がした。
「警邏さん、仕事はいいの?」
当たり障りないことが口から出る。彼はちらりとこちらを見上げ、いたずらっぽく笑ってみせた。
「俺はすっげぇまじめにオシゴト中ですけど?今だって外に出たいって駄々こねたお嬢様の護衛ですから」
「うわ、屁理屈!」
「屁理屈もこねつづければ立派な理屈なんだよ」
「あはは、なにそれ。じゃぁちゃんと守ってよね」
「仰せのままに」
おどけた様子で立ちあがり、礼をしてマリアの手をとった。誓いを立てる騎士のようにそっと口づけをする…その時。
―――ドオオォン…
「!?なんの音…」
突如近くに響く地響き。形容しがたい、耳につく金切り声。四方から近づく。
マリアから手を外し、数歩離れる。背中の柄に手をやった。まるで重さを感じさせない動きで、滑らかに剣を抜き放つ。先ほどまでの軽い調子とは打って変わり、固い声で短く言う。
「マリア、中行け」
「え?」
「早くしろって。大丈夫だから」
「う、うん」
「あーあと、中にいる金髪の美少年が探してたら、ほっとけって言っといて」
「え、ええぇ?」
「ほら、早く行け!」
空いている手で、アーチの方へ押しやる。状況を把握できないのと得体の知れない声への不安で、彼女はちらちらとこちらを気にしながら、廊下に姿を消した。
―――グルルル
―――シャアアァッ
―――ギイイィィィ
四方八方で正体不明の泣き声が闇夜に無気味に響く。バスタードソードを肩にかつぐようにして、ジェイは周りをぐるりと見回した。だんだんと迫ってくる声。奇妙な息遣いがまじって聞こえる。茂みが揺れる。木々の間に黒い影。大きい。ジェイの背丈の倍はあるだろうか。外周りを警備中の同僚は何やってるんだ。胸中で毒づきながら剣を肩からおろし、上段に構えた。
ドスン、ドスンと地面が震える。ずるずると、地を這うような音もする。ようやくそれらが姿を見せた。尾が2つに裂け、獅子と猿の顔を持つ獣。丸太ほどの体をひきずり、丸い口から液体をまき散らす獣。前のめりに2足で歩く、毛むくじゃらの獣。
「おいおい、まじかよ」
3体の怪物に取り囲まれ、ジェイは苦笑いを浮かべた。聞いてないぞ、こんなこと。なぜこいつらのようなモンスターが、城壁を越えて都の中にいるんだ。
「ひっ…」
背後で息を飲む音。まさかと思って振り返れば、先ほど退いたはずのマリアが呆然と立ち尽くしていた。
「馬鹿、何やってんだ!中入ってろ!」
とっさに怒鳴る。生まれた一瞬の隙。丸太のような体をしならせて、怪物がジェイの立つ地面を抉るように打つ。横に跳んで避ける。合図のように、他の2頭も咆哮を上げて地を蹴った。剣を振り上げて応戦。もう見ていられないと、廊下をかけだすマリア。
3種3様の奇声が、夜空を切り裂くように高くこだまする。狂ったようなダンスの、幕開けだった。
中庭に続くアーチの上。下界を見守るように、屋根に腰かけた黒い影。風ではためいたフードから、禍々しい赤が覗いていた…。
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